カナダへの夜明け、ワーキングホリデービザを取得する【カナダ留学編】

Canada

いよいよカナダの地に降り立った。乗客が一斉に同じ方向に向かって歩く、長い道のりを歩いたあととりあえず入国審査で何をやるべきか調べる。

あらかじめ留学エージェントから渡されたメモを見て、どこへ向かい何をすべきか見る。

案内された場所に向かうとものすごい長い列の入国審査場に到着した。渡されたメモには、必要書類を全て見せてワーキングホリデーできたことを伝える。必要があれば、帰りのチケットは帰国が近づいたら購入すると伝えると、移民局に行くよう指示されるとのことだ。

この時、移民局というのがそもそもなんであるか不明ではあったが、当初は入国審査官からビザというものがもらえるものと思っていた。

だが実際は入国審査官が問題なしと認めたあと移民局に自分で行き、移民局でビザを取得するのだ。

長い列に30分くらい並びいよいよ自分の順番が来た、自分の眼の前では何名かの人が入国審査官に怒られたり、別室に連れてかれたりしている。

自分も同じ運命をたどるのだろうか・・・

入国審査官は自分の目の前に5人ほど立っている。どの人も愛想が悪そうだ。。。カナダ人って愛想が良かったんじゃなかったっけ?

自分から見て左側の入国審査官はなんだか人が良さそうだ、できればこの人に見てもらいたい。右側の人はちょっと神経質そう。真ん中の人は、うーん怖そうだ。

頼むから左側の人ーーー!と考えていたところ、真ん中の入国審査官に呼び出された。

一抹の不安を抱えながら、入国審査官の前に行く。

入国審査官にHelloととりあえず挨拶してみたが、特に返答がない。

エージェントから提出が必要な書類を出し、「ワークングホリデー」とだけ話した。その後、入国審査官は書類を見つめ、パソコンに何かを入力するとメモ書きと一緒に移民局に行くように案内された。

指をさしただけで場所がどこなのかはっきりとはわからなかったが、多くの人が待っている場所があったのでそこまで進んだ。

待合室に座ると、隣にアジア系の女性が座っていた。日本に住んでいたら、もちろん日本人と分かるであろうが、カナダだともちろんそうはいかない。

中国人の可能性もあるし、韓国人の可能性もある。様々な人種がこのカナダの地を訪れているのだ。

移民局の空気はなんだか緊張と疲れで淀んでいる。皆が結構待っているようだ。

隣に座っていた女性が日本の書類を持っており、しかも同じエージェントだったので声をかけてみた。

多分日本だったら同じエージェントを使っていても声はかけなかっただろう、しかしこう言った全く未開の地で同じ国のもの同士だと妙に親近感が湧き、声をかけることに違和感を感じないのだ。

彼女の名はまさこと言い、元々は保育士をしていたそうだ。色々人生について考えることがありこのワーホリに参加したそうだ。その後も色々と話したが、それほど盛り上がりはなかった。

お互い、社交辞令的に話しているだけかもしれない。20分ほど待っていると、二人組の少女が待っている人たちに話しかけている。

一人ずつ話しかけてきて僕らの番にきたところ、自分たちは他の飛行機に乗るためにここでビザをもらわないといけないのだが、時間がないのでよければ順番を譲ってもらえないかという内容だ。

なるほど!それは大変ということで順番を譲った。まさこが英語話せてすごいねと褒めてくれる。私も理解するのに必死だったが、こう言った小さなコミュニケーションでもモチベーションが上がる。

僕らに声をかけたあと、その少女たちは順調に前に行くことができ最終的に一番前に並ぶことができたのだが、そこで移民局員が「飛行機が遅れてるのは航空会社もすでに周知のことだから、慌てなくて良いよだから並んで」といって帰した。

いやいや、せっかく前に行ったんだからついでにやってやれよと思うんだが、そう言うところは結構融通が効かない。まあ、同じ手口で他の人にもやられたらたまらないと言うのもあるかもしれないが、

こんな出来事もありながら、はじめに自分の順番が来た。エージェントから渡されたメモを参照の上、必要な書類を渡すと、移民局員がパソコン上でデーターを調べそのあと印刷した紙切れを切り取って、サインした紙を渡した。

ペラペラの紙で、これがビザになるのか・・・と思いながらも移民局を後にした。本当はまさこを待とうかとも思ったが、まあ同じエージェントだしあとで会うだろうと思い先を急いだ。

手荷物受け取りカウンターでスーツケースとリュックサックを探していると、あれだけ時間が経っていたのにも関わらず、まだレーンの上を流れていた。荷物をピックアップするとまさこもスーツケースを二つ引いてきた。

一緒にエージェントに指定された場所に行くと、コートを着た中年の男性が立っていたので声をかけてみると開口一番

「田中さんとまさこさんね、はい!4時間も待ちました!今までで一番待ったよ」

と言われた。文面だけ眺めると嫌味にしか聞こえないかもしれないが、その時は海外についた緊張感や疲れのせいか、また後になってわかってくるのだが、カナダに住むと自分に正直になってしまい思ったことを言うだけ特性があると言うことを知り、この中年男性の言い方に特別嫌味を感じなかった。

我々の他にも数名このエージェント経由で到着した人たちがいるみたいで、おおよそ10人はいたと思う。

一行はエージェントの事務所までバスで向かった。

自分は助手席に他の人たちは後ろの席に座っていた。皆なにやら楽しそうに会話している。我々の到着までに打ち解けていたんだろう。ちょっとだけ羨ましいと思いながらも、自分はグループに交わるのが得意でないので、ある意味幸運だと思った。

助手席に座っていると、初老の男性がバスの中で話す。観光的な話かと思いきや、あまり為にならない話ばかりだった。また内容もつまらなく、その為彼がなにを話していたのか今でもほとんど覚えていない。

ワーホリ参加者が何か質問しても的を得ない回答をしている、また彼自身から滲み出るいい加減さと言うものが参加者からの信頼をなくしているんだろう。

彼は見た目よりも元気そうで、日本にいる老人よりはとても元気で生き生きとしている。ただ、彼から人生の重みというものは全く感じられない。

そんな彼に参加者の一人が「バンクーバーで危険な場所はどこですか?」と話しかけてきた。

ネットの情報によるとメインストリートやガスタウン周辺ということは知っていたが、彼の回答は

「危険なとこかい?そういうのはそこに行けばわかるよ、匂いというか人間の本能でね」

質問をした彼は、もちろん不満そうだったが、のちに彼の回答が自分がこれから直面するたび人生において唯一為になった回答であった。

車内では、彼の話を無視して参加者同士が話し始める中、バスはエージェントの事務所に到着した。

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