さらば日本、カナダエアラインでウォッカを飲む【カナダ留学編】

Canada

飛行機は滑走路上を加速するとみるみる機体が浮き出し空港を後にした。飛行機が浮くときはどうも慣れない、パイロットも同じ気持ちであろうが、特にこの地を飛び立った後何が待ち構えているか想像できない自分にとっては飛行機が浮遊する不安とこれから先のことへの不安と入り混じっていたのだろう。

前回までの話はこちら

飛行機が安定に飛び立ちふと周りを確認してみると、自分の隣には初老の男性と若い女性が楽しそうに座っていた。夫婦としては歳が離れすぎているよう見える、しかし親子関係にしてはどうも二人の醸し出す雰囲気が異質だ、なんというか愛し合っている感じだ。

あれこれと考えているうちに、早速ディナーが配られ始めた。座席のシートポケットにメニューがあったので読んでみた。

ハンバーガーやグラタンなどいろいろあってこの中から選ぶのかと思いきや、普通に魚と肉からの二つからだけ選ぶ形式だった。このメニューは夜食などに利用するようだ。

英語がほとんど読めなかったので2つの中から選ぶ形式で案内していると、スチュワーデスがきて「fish or meat? 」と尋ねてきた。

おお!いきなり英会話かーとドキドキしながら「Meat」と回答し安堵した瞬間、飲み物は何にするか聞いてきたのだ!

うーん、よくわからないので「ワイン、プリース」と言うと「Sorry?」と返された。

何!?ワインが理解できないのか?多分原因は自分の発音の悪さであることは100も承知であるが、ワインという単語さえきちんと言わないと理解できないのか?

軽くショックを受けながら、2回くらい発音しようやく理解してもらえた。

なんとか、スチュワーデスとの会話を成立し、ようやく食にありつける。この時食べたものがこちらだ

見た目は正直普通であったが、味は案外いけた。そういえば、世界一不味い機内食はアイルランドのライアンエアーのようだ。その画像がこちら

うむ、シンプルさを飛び抜けてもはや機内食ではない気がするが、言っても軽いスナックにしか見えない

機内食を食べているときに、塩と胡椒のパッケージが出てきた。とてもシンプルで柔らかい色のデザインだ。非常に好感が持てる

そもそも、カナダに行こうと決めたのも、国旗がカッコ良いのでデザイン文化もさぞかし素晴らしいと思っていくことに決めたのだ。

たかだか、香辛料のパッケージかもしれないが、これから先のことを考えるとこの可愛らしいパッケージデザインが自分の旅のモチベーションを上げてくれた。

食事が食べ終わると食膳を回収し始めた、結構早い気もするがそもそもカナダ人って早く食べるのか?

食膳を回収後、食後のドリンクを配り始めた。この瞬間が何と無く好きだ。特にコーヒー好きの自分にとってみれば美味しいコーヒーで心休まるひと時が過ごせるからだ。

配られたコーヒーで一服した後、辺りを見回してみるとスチュワーデスが忙しなく動いているが、無駄がないわけではない。自分が使っていたのはカナダラインであったが、実際日本のLCCと接客態度を比較した場合普通の気がする。いや、むしろ日本のLCCの方が優秀であると思う。ただ、ここから先は国や文化が違うのだ、大きく気にする必要はない。

自分は日本を出るときに、一つだけ守ろうと考えていたことがある。それは、郷に入れば剛に従え、ただし日本人としてのプライドは忘れてはならないと。

論語でこんな言葉がある。

子曰、巧言令色、鮮矣仁

訳:先生(孔子)はおっしゃいました。「人に気に入られるように、口先でうまいことだけ言って中身が伴わない人間には、思いやりの心がないものです。」と

つまり、海外に行ったらそちらの文化も尊重し、そちらのやり方にも従う。だからと言って、日本を卑下することでそちらのコミュニティーに参加することはしないと。

こう考えたのは、どうもネットやテレビなどで海外を訪れる話を見ると、日本を基準にこの国の振る舞いはいけないとか、ある時は逆に日本はこんなにあなたの国より劣っているんですよ、あなたの国は本当にすごいですねー

という感じのことだ。他国から学ぶことは良いことだが、日本の文化や歴史的に学んでも容易に実行できないこともある。それを考えずして安易に日本を卑下するような発言をすることが嫌なのだ。

昔、自分が大学院生だった頃、大阪の学会に留学生と二人で行ったことがある。彼女はバングラディッシュ人でいつもは夫婦で学会に行くのだが、今回旦那さんが用事があったため、私と二人で行くことになった。

その時に文化の話になって、バングラディッシュ人はなぜ民族服を日本に来ても着続けるのかそんなことを話していた。その時彼女いわく、

「私にはバングラディッシュ人の血が流れているのよ、なぜ他の国に無理して合わせる必要があるの?」と言っていたのだ。

彼女は自国に対してプライドを持ち、だからと言って自国の文化を押し付けることもなく日本文化に共存していた。そんな姿を見て、自分も国としての誇りを持ち、日本人として渡航しようと考えたからだ。

さて、コーヒーを飲み干すと、他の客がスチュワーデスに飲み物を頼んでいるではないか、しかもタダで!!

私は結構貧乏性のところがあり、タダで酒がもらえるのかと思えば頼まない手はない、早速お願いしたところ何が良いか頼まれた。

何が良いかよくわからなかったが”SMIRNOFF”というラベルが見えて、それを頼んだ。

”SMIRNOFF”は以前クラスメイトとバーベキュウをした時に飲んだ覚えがあり、甘くジュースのようなもので飲みやすかった覚えがあった。

色は白濁していた気がするが、同じものだろうと思っていた。瓶が随分と小さいのが気がかりであったが、氷とSMIRNOFFを用意してくれた。

気分に胸高鳴らせ一口飲んでみたところ、一気にむせてしまった!

なんだ、この酒は!?ものすごい強いし、全然甘くない!

今まで、日本酒ぐらいのアルコール度数でもむせていたので、このお酒は強すぎた。試しに、アルコール度数をもてみると40度もある!

40度のお酒なんて、人生で数えるほどしか飲んだことがなく、その全てでむせていた。

結局一口飲むだけで、全てを飲むのを諦めた。

後でわかったが、このお酒はVODKAつまりウォッカだったのだ。

お酒が急に回ってきて、何も考えることができなくなった私は、とりあえず機内映画を見て気分を紛らわすことにした。

酔った後の話はこちら

  1. […] […]

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