デザインの勉強を始めて、だいたい3ヶ月くらい経ったと思う。
イラレの使い方はだいたいマスターしたのだが、ここで一つの問題が生じた。
何を作れば良いか全くわからないのである。
やっていることといえば、手書きで書いたイラストをスキャンし
イラレでアウトラインをとって色付けするという作業だ。
これでは正直お絵かきソフトでやっていることとなんら変わらない。
ここまでで、デザインの理論やソフトの使い方はわかったが
そもそもデザイナーというものが一体どんなことをやっていて何をやっているのかわからなかった。
デザイナーというと単純に映画のポスターを作ってたり
資生堂に居るような綺麗なモデルを使った写真撮影というイメージしかなかったのである。
それでもイラレの使い方をマスターすれば、良いデザインができるだろうという謎の確信のもとイラレの勉強を続けたが
如何せんモチベーションが上がらない何せ何をやったら良いのかわからないからだ。
そんな、悶々としていた時
会社の研修があった。
この会社では月に一度の単位で研修を行い、キャリアアップのための勉強を行う。
休日に出勤させられるので、ライフワークバランスが大事な人にとってみればブラックかもしれないが、
自分としては休日手当も出るし、同期ともあえてスキルもアップできるという点で結構楽しかった。
さて、研修後に毎回恒例行事のように同期と集まって居酒屋で飲み会を行う。
自分はそんなに話し上手ではないのでなんとなくその時間が無駄と思いつつも
社会人というのはこういうものなのだと参加していた。
その時たまたま同期の女の子と隣になって、自分たちの将来について悩みを打ち明けていた。
エンジニアとしてこの会社に入社したが、何か違う
自分のやりたかったことはもっと別のことではないだろうか?
そんな感じのやりとりだったと思う。
その時に、自分が最近デザインの勉強を始めてるといい、その同期の子も
実は自分もデザインに興味を持っていてデザインの勉強を始めているといい
何かこうも近くに同じ方向を向いている仲間がいると思うと嬉しくなった。
その後彼女とはデザインの勉強に関する悩みや進路について色々とやりとりしていたのだが、
ある時彼女が
「デザイン学校に見学に行ってみたら」
と言った。
彼女も何度かデザイン学校見学に足を運んでいるようで、
本気でデザイン学校に行く気は無いが、モチベーションをあげたり
デザイン業界について色々と教えてもらえるということから、
とりあえず見学だけでも勧められた。
確かに、よくよく考えてみれば、一回学校に説明会だけでも行って
情報を得るだけでも良いかなーと思い。
冷やかしついでに行くことにした。
面白い思い出ですね。
続きが気になります。